ソール・ライターの写真展に行ってきた

クロマニヨンズのライブのために有給。

ライブは夜なので日中は渋谷で開催されている写真展に行ってみた。

ソール・ライターという人の写真展。

「という人の」なんて言うのも失礼なくらい有名な人らしい。

写真は白黒から始まってカラー写真が普及したという歴史があり、カラー写真が出てきた当時は「カラー写真は消費されるもの」「カラー写真は作品ではない」「カラー写真は商業写真」という風潮があったらしい。

そういった時代の価値観の中、ソール・ライターはカラー写真でたくさんの写真を撮っており、ほとんどの写真は金銭的な問題で印刷されずにライターのスタジオに残っていて、その数は膨大で今も研究者とかが発掘作業を進めているとかなんとか。

ライターはいい学校を出ていて、元々は画家を目指していて写真もしっかり勉強してる人なので、趣味人ではなくプロカメラマンとしてファッション雑誌で活躍していたそうです。

ただ、「売れたい」という欲はあまりなかったので自分の作品を世に売り出すことというのはあまりしなかったみたい。だから、才能を見いだされるのに時間はかかったとのこと。なんかちょっとかっこいい。

そういうライター自身の歴史も面白いけど、やっぱり展示されてる写真についても何かを考えながら撮っているんだろうなと感じられて面白いです。

僕みたいな素人は見たものにただカメラを向けてシャッターを切ってしまいがちですが、前景、光陰、瞬間、構図、シャッタースピード、人そのものの動きなど1枚の写真の中にこう撮ったら面白いんじゃないかというライターの遊び心が感じられるような気がしました。

とりあえず行ってライターの写真を見るだけで、写欲が高まるのでおすすめです。

クロマニヨンズのライブは今夜も最高だった。