ベルボンのトラベラー三脚UTC-63とUTC-53Ⅱ ASの比較

スペックの比較

2019年2月22日(金)にベルボンの三脚UTC-53Ⅱ ASが発売するみたいですね。

僕はUTC-63を持っているので買いませんが、UTC-63との違いが気になったためスペックから違いを見ていこうと思います。

どちらもカーボン素材トラベル三脚です。

ちなみにUTCはウルトラトラベルカーボンの略だそうです。

項目 UTC-53Ⅱ AS UTC-63
全高(EV含む) 1505mm 1550mm
全高(EV無し) 1292mm 1360mm
EVスライド量 213mm 190mm
最低高 288mm 340mm
縮長 350mm 360mm
脚径/段数 26.2mm 5段 30mm 5段
質量 1330g 1520g
推奨積載質量 3.5kg 4kg
雲台 QHD-S5AS QHD-S6Q
雲台分離 可能 可能
雲台取付ネジ UNC1/4 (細ネジ) UNC1/4 (細ネジ)
クイックシュー QB-6AS QRA-35Lシュー ブラック
水準器 2Way水準器
EV方式 手動式 手動式
三段開脚 可能 可能
脚パイプ ダイレクト コンタクト パイプ ダイレクト コンタクト パイプ
脚ロック方式 ウルトラ ロック式 ウルトラ ロック式
石突 ゴム石突 ゴム石突
三脚ケース 専用ケース 付属 専用ケース 付属

UTC-53公式ページ

UTC-63公式ページ

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高さと縮長と重量について

縮長はUTC-53の方が短いものの差は1cmと微々たるものですね。

高さはUTC-53の方がエレベータ使用で4.5cm、エレベータ無しで6.8cm低くなります。

最低高はUTC53の方が52mm低くなります。

重量はUTC53の方が190g軽いです。

スペックからはものすごく小さくなったという印象は受けませんが、脚径も細くなっているので実物は小さく感じるかもしれませんね。

脚径と耐荷重について

上記画像参考ページ

脚の一番太いところはUTC-53は26.2mm、UTC-63は30mm。ここが太ければ太いほど安定性は増すと言われています。なので三脚に載せることができる積載量に大きく影響する項目かと思いますが、UTC-63は4kgまででUTC-53でも3.5kgとどちらもしっかりしたカメラを乗せることが出来るみたいです。UTC-53の推奨機材も200mmF2.8のレンズを載せることができるように書いてあります。

ちなみにこの積載量は他メーカーだと半分くらいの重さまでしか載せないほうがいいとかって言われてたりしますが、ベルボンの場合は割とこの数字信じて良いんじゃないかな~と思ってます。根拠は、UTC-63にD850+AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED(約2kg)を載せても全くブレないでまだまだ余裕がある感じがするので。。。

またUTC-53は

"今話題のミラーレスフルサイズカメラにマッチする、新世代カーボン三脚です。"

と紹介していたり、

"剛性に優れたカーボン脚とコンパクトなウルトラロック&反転機構は同日発売のE-M1Xとの相性も(多分)バッチリじゃないでしょうか。"

とアナウンスしていたりするので、ミラーレス一眼を意識して作られているようです。せっかくミラーレスでカメラを軽くした人は三脚も軽い方が良いと思うのでUTC-53は良い候補になりそうですね。

雲台が全然違う!

個人的にはこれが一番大きな違いだなと思ったんですが、UTC-53のQHD-S5AS という雲台はアルカスイス互換みたいです。しっかりトレンドに対応してて素晴らしいと思います。偉いぞベルボン!

UTC-63の雲台はQRAシステムというベルボン独自規格で、作りや安定性はとても素晴らしいのですが、僕はピークデザインのキャプチャー(アルカスイス互換)を使っているのでカメラに付けるプレートの交換が非常に面倒に感じていました。

なので僕は雲台はLeofotoのLH-25というアルカスイス互換の雲台に交換しました。そしたら200g軽くなりました。

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ただ、ベルボンがアルカスイス互換の雲台を出してくれるならそっちを使いたいです。QHD-S5ASも単体で売り出すとは思いますが、まだベルボンのホームページにQHD-S5ASの情報はないみたいです。ちなみにベルボンでアルカスイス互換の雲台は初だそうです。

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どちらの三脚が買いか

もしUTC-63を持っていない状態だったら以下の理由でUTC-53を選ぶと思います。

  • D850+AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDであればUTC53で十分耐えてくれる。
  • UTC-53の方が小型で軽くて持ち運びやすそう。
  • メーカーの小売価格だとUTC53の方が約1.4万円安い。※1
  • アルカスイス互換の雲台が付いている

※1・・・2019年2月22日時点の実売価格はUTC-53が約4万円、UTC-63が約3.7万円なのでUTC-53を買いたい方は相当悩むだろうなと思います。

望遠レンズを買ったときにUTC-63にしておけば良かったと後悔しないかが懸念点ですが、調べた感じ2.5kgを超すようなレンズってそう多くはないんですね。

軽く調べた感じだとシグマの60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSMが2.7kgでD850と一緒に使うと3.5kgを超えてしまうので、UTC-53では厳しそうかなと言ったところでした。

ベルボンに望むこと

まずは雲台QHD-S5ASを単体売りしてくださいm(__)m

ただすみません。買うかは分かりません。LeofotoのLH-25買っちゃってるので・・・。

あとは、UTC-63とUTC-53どちらも雲台なしの脚のみの販売もしたら良いんじゃないかなと思います。そうすれば雲台と三脚の組み合わせの自由度が広がるので。

 

【追記】実物見てきました('19.3.1)

今日、有楽町のビッグカメラをウロついてたらたまたまUTC-53があってたまたま周りに人がいなかったので、これはチャンス!と思ってセコセコとUTC-53の足を伸ばしてきました。 カメラ売り場でカメラの試写をするのは総理大臣でも大統領でもみんなやることだと思うんですけど、三脚を組み立てるってあんまやらないですよね。ちょっと変態なんじゃないか僕はっていう気持ちになって、組み立ててる途中で心が折れかけたんですけど、いやもうこの記事をベルボンさんのツイッターリツイートしてもらったし頑張って周りの目線に負けずに組み立てたろう。そんでこのブログに記事書いたろうと。

感想なんですけど、折りたたんだ状態の大きさはやはりUTC-63に比べると一回り以上小さいなという印象でした。脚径が細いのでギュッと小さくなった感じです。すごい持ち運びやすそうだなと思いました。

次に組みたてた状態の大きなんですがスペック通りUTC-63より少し小さいです。ただ、エレベーター上げた状態ならばアイレベルは確保できました。(僕の身長はほぼ170cmです。)

ここで、はたと疑問に思ったのが推奨積載量の3.5kgはエレベーターを上げた状態でも適用されるのかどうか。

そして脚径が細いのでこれに重たい一眼レフカメラを載せて大丈夫なんだろうかと不安になりましたが、上からグッグッと力を入れた感じは軋みや歪みはなさそうで問題なさそうでした。多分、無風であればエレベータを上げた状態でも3.5kgまでいけるんだろうなと思いますが、実際に使ってみないと分からないところですよね。分からないから使って確かめてみたい。買いたい。と物欲が湧き上がってきましたがUTC-63があるので理性で物欲押さえつけます。

そして注目の雲台ですけど、思ってた以上にいい出来でした。僕の持ってるLH-25より明らかにしっかりしてます。プレートと雲台が嵌合する溝のところが深いのでしっかりと止まってくれそうです。”QHD-S5AS”っていう型番で4月頃に単体で発売らしいです。

以上です。あーCP+行きたい。