ベルボンの三脚UTC-63を約10ヶ月使ってみた感想

昨年のGW前に購入したベルボンの三脚UTC-63を約10ヶ月使用したのでレビューというか感想を書いていきたいと思います。

僕が使ってるカメラとレンズ

僕のカメラはD850で950gあるみたいです。一眼レフカメラの中でも重い部類に入ると思います。バッテリーグリップやフラッシュはつけていません。

レンズは約900gのAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDを使用しており、僕が持ってるレンズの中で一番重いです。他は60mmマクロや14mm単焦点しか持ってないです。

UTC-63を選んだ理由

元々三脚は所有しておらず、山で星を撮るのに使いたかったため購入しました。

当時は雲台ってなんだろうとかそういうレベルでしたが、三脚について調べると脚沼というものがあり、中途半端なものを買うとより良いものが欲しくなりトータルでの出費が嵩むことを知りました。それならちょっと高くても初めから良いものを買おうということで三脚を選んだ記憶があります。

トラベラー三脚というものが小型軽量で登山に向いているそうなので、ジッツォ、マンフロット、ベルボン、SIRUIの中から選ぼうかなと考えていました。

 

トラベラー三脚は主にこの4メーカーが出していて(今だとLeofotoなんかも選択肢に入りそうです)、当時調べたときの各社の印象はジッツォが王様で別格。マンフロットとベルボンが2大巨塔。トラベラー三脚を選ぶならほぼこの2社の中から選ぶことになりそう。SIRUIは中国メーカーだけど、ジッツォの真似しててスペック上はかなりいいし安い。

初めはスペックの割に安いSIRUIにしようかと思ったんですが、ネットでジッツォと比較してる人がいて、ジッツォはぶれないけどSIRUIは少しブレるというようなことを書いている人がいました。ただSIRUIの三脚の写真やスペックを見る限りはしっかりしてそうなので本当かなと思ったり、僕が買って確かめるしかないんじゃないかと思ったりもしたんですけど、決して安くない買い物。絶対に外したくなかったので、ここは歴史のあるメーカのものを選ぼうと思いました。

マンフロットbefreeアドバンス カーボンとベルボンのUTC-63でスペック比較をしてみたんですが、どちらもスペック上は似ていて決め所が難しい。そして最終的には使ってみないと分からんという結論に至りました。

じゃぁなぜUTC-63を選んだのかというとスペックの耐荷重の実直さが気に入ったからです。

どちらの三脚もスペック上はそんなに変わらないように見えたんですが、耐荷重はマンフロットが8kgでベルボンが4kgとなっていました。ベルボンの方がなぜか半分もスペックが劣っていました。なんでだろうと調べてみるとこの耐荷重というのはメーカーごとに考え方が違っていて、単純に壊れない重さを載せているメーカーが多く、一般的には耐荷重の半分の重さまでのカメラ+レンズならブレずに撮影できると言われているそうです。そんな中ベルボンはブレずに撮影できる重さを載せていました。スペック上は他のメーカーよりも低く見えてしまうにも関わらずです。なんとなく買い手のことを考えてくれている感じが好きでUTC-63を購入することにしました。もちろん、望遠レンズをつけたりバッテリーグリップを付けて重心の位置がズレるとどうなるかは分かりませんが、僕はそういう使い方をしないと思うので多分大丈夫だろういう考えです。

あとは少しだけUTC-63の方がコンパクトになるのも理由の一つです。段数はUTC-63の方が1段多い5段なのでグラつかないか少し心配でしたがそこは耐荷重を信じることにしました。

使ってみた感想

ここまで長々すみません。いちばん重要な使ってみてどうかについですが大満足です。軽くてコンパクトで設置も簡単で高さも丁度いいしブレない。もうこれ以上、トラベラー三脚を買い足すことはないと思います。あとは小さいテーブル三脚的なのが欲しいくらいです。(三脚のジャンルが違うからこれは沼じゃないですよね?)

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アイレベルは丁度いいです

アイレベルは雲台をLeofotoのLH-25に変えて、エレベーターを一番下げた状態でD850を載せると約138cm。これだと身長約170cmの僕でちょっとだけ目線より下でした。ただファインダー除くのに全く苦にならないレベルです。エレベーターを一番上にした状態で約155cmでした。これだと僕の目線より全然上です。滅多に一番上にはしないでしょう。

 

 

付属の雲台QHD-S6QとLH-25の差は約4cmほどQHD-S6Qの方が高さが出るのエレベータ下げた状態で142cm、上げた状態で159cm程度になると思います。

 

僕より身長の低い方であれば、UTC-63の小型版とも言えるUTC-53Ⅱ ASのご検討をされても良いかもしれません。

脚の伸縮が一気に出来て便利

UTC-63は脚先端を握ってひねるだけで、全段を一気に固定・解除することができ、驚くほどスピーディーなセッティングが可能というウルトラロック式の脚の伸縮機構が採用されています。

これがすごい便利で、1段ずつ脚のナットを調整することなく、一気に脚を伸縮させることが出来ます。初めての三脚だったのでこれが普通だと思ってたんですけど、他社の三脚だとナットを一個一個締めなければいけないことを知り、いかにこの機構が素晴らしいものなのかを認識しました笑

三脚は正しく使おうという教訓

買ってテストで多摩湖でタイムラプスをやってみたんですけどその時は画面がグラグラになってしまいました(データは消しちゃいました)。原因は少し風があってカメラのネックストラップが煽られていたのと、もしかしたら雲台のネジ締めが甘かったかもしれなかったので2回目のテストではネックストラップを外して雲台のネジをギュッと締めて撮影しました。2回目の撮影の映像がこちらです。

どうでしょうか。画面の左端なんかを見ていただけれると分かりやすいと思いますが、個人的にはブレもなくしっかり固定されているのではないかと思います。

ネックストラップ外したりネジをちゃんと締めるのは三脚を使う上では基本的なことらしいのですね。勉強になりました。他にも色々三脚の使い方の基礎はあるみたいなので調べておかなきゃって今気づきました。

ネックストラップの着脱は面倒くさいので、これを機に前々から欲しかったピークデザインのアンカーを買ってしまいました。最高です。

星を撮るのにも使えました

そして目的の星空の撮影もしてきました。こちらもブレずに撮れていると思います。

他にもキャンプで設営の様子をタイムラプスで撮ったりしてますが、上の動画と同様にブレずにしっかり撮れています。

山にも持っていったこともありますが、あいにくの雨で星は撮れず・・・。いくらトラベラー三脚と言えど重かったのに笑。とりあえずテント設営の様子だけタイムラプスで撮って終わりました。

今の所は少し風がある中での撮影しかしていないので強風の中だとどうなるか興味深いところです。一応VANGURDというメーカーの安いストーンバッグも買ってます。物を置くのに使って、石とか入れての運用はまだしたことはありません。が、風のある日だとなんとなくストーンバッグ自体が風に煽られて三脚全体が揺れてしまうのではないかと思うんですがどうなんでしょうか。

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UTC-63をどう買うか

よしっ、UTC-63を買おうと思っている方にアドバイスです!

UTC-63の買い方は4パターンあると思いますのでご紹介します。

UTC-63脚+雲台QHD-S6Q(ベルボン独自規格の雲台)

今丁度アマゾンだと5%オフのクーポン使えるみたいでお得に買えそうですね(2019年4月6日の情報)

UTC-63脚+雲台QB6AS(アルカスイス互換の雲台)

UTC-63F(雲台なしで脚のみ)

[blogcard url=”https://www.fujiya-camera.jp/shopdetail/000000041386/”]

雲台が独自規格か、アルカスイス互換か、そもそも雲台は持ってるから脚だけ欲しいかで選べます。

【2020/01/26追記】↑現在は販売なし?

UTC-63 II AS+雲台QHD-S6AS(アルカスイス互換の雲台)

2020/01/26追記 アルカスイス互換の雲台が付いてるUTC-63が出てたので追記します。

①を買うよりはこっちの方がアルカスイス規格でシステムを組めるので将来性を考えると良さそうですね。

それとUTC-53もUTC-63の小型版みたいなスペックで出ていますので検討するべきだと思います。